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制度比較

簿記の資格、実は2つの実施団体がある。日商簿記と全経簿記の違い

2026/8/10(月) 公開 ・ maniauka編集部

「簿記の資格を取りたい」と考えたとき、多くの人がまず思い浮かべるのは日商簿記検定でしょう。しかし実は、簿記の実力を測る資格には、もう1つ別の実施団体による制度が存在します。全国経理教育協会が実施する全経簿記能力検定です。

実施方式は、上位級ほど紙試験に寄る

資格実施団体実施方式
日商簿記3級日本商工会議所CBT随時
日商簿記2級日本商工会議所CBT随時
日商簿記1級日本商工会議所紙・年2回
全経簿記(上級)全国経理教育協会紙・年2回

日商簿記は3級・2級がネット試験(CBT)でほぼ随時受験できる一方、最上位の1級にはCBTが存在せず、紙の試験を年2回受けるしかありません。そして全経簿記の上位資格である「上級」も同様に、紙の試験を年2回実施する形式です。つまり、簿記系資格の最上位クラスは、どちらの実施団体でも依然として紙試験が主流という共通点が見えてきます。

全経簿記「上級」は、日商簿記1級と同格とされる

全経簿記の上級は、一般に日商簿記1級と同等レベルとされており、合格すると税理士試験の受験資格が得られる点も共通しています。ただし、両者の必要学習時間を単純に比較することはできません。公表されている目安は、日商簿記1級が「2級合格者からのゼロベースの積み上げ」を想定した数字である一方、全経簿記上級は「既に同等の知識がある人が、出題形式に慣れるための時間」を想定した数字だからです。前提が異なる数字を並べて「どちらが簡単か」を論じるのは、公平ではありません。

受験料は、全経簿記の方がやや低め

受験料で比べると、日商簿記1級が8,800円(税込)であるのに対し、全経簿記(上級)は7,800円(税込)と、やや低めに設定されています。ただし、これは学習内容や難易度の差を示す数字ではなく、あくまで実施団体ごとの料金設定の違いです。

選択のポイントは「知名度」より「制度としての位置づけ」

日商簿記の方が一般的に広く知られていますが、全経簿記上級にも税理士試験の受験資格が得られるという明確な制度上の役割があります。どちらか一方を選ぶというより、目的(税理士を目指すか、実務スキルの証明かなど)に応じて検討するのが適切です。

各資格の詳しい必要学習時間・日程は、資格一覧の「簿記・会計」タブから確認できます。